中間選挙の行方。久しぶりのオバマ前大統領。

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社会ニュース部

中間選挙の結果は、大方の予想通りになりましたね。

下院を民主党が奪還した事で、トランプの首に首輪と細いリードを付けたと言う感じでしょうか。この2年の独裁の様な政権運営にブレーキをかける、と言う意味でアメリカにとって重要な勝利と言えるでしょう。トランプが中間選挙に向けて打ち出した中間層への減税、どうなるんでしょうね。やりたかった事ではなく、選挙対策で打った策が機能しなかったわけですから。

実際、景気は良くなったと声高に喚いています。確かに株高・企業業績上昇・個人消費拡大・失業率低下など並べれば素晴らしいと感じるでしょう。では一方で財政健全化はどうでしょう?財政赤字は急増しています。法人税を下げて高額所得者に対する減税をしていれば当然ですね。これでは早晩、行政サービスや国民に対するセーフティネットさえ成り立たなくなると思うのですが。元々、個人責任を信条とする国民性で、「相互扶助や共同体としての国」という部分に目が行かない人が多いのかもしれませんね。

久しぶりにオバマさんが表に出てきましたね。民主の応援演説されてました。彼を見てオバマケアを思い出したので・・・

海外旅行に行く方なら薄々感じているとは思いますが、アメリカの医療費は異常です(最近だと中国もですが)。骨折や盲腸で数百万、数分の診察で10万前後、手術して2週間入院なんてしたら数千万で破産ですよ。私はこの馬鹿げた医療費は、医療全般のシステム(正確に言うならアメリカ資本主義システム)の問題だと思っています。

アメリカではご存知の様に皆保険制度はありません。高齢者や障害者など一定の条件を満たす人への公的保険はありますが、それ以外の人は個人で保険に加入する必要があります。ほとんどの場合は勤めている会社で入り、保険料の数割を個人が負担します。負担割合は各会社任せです。つまり大手は会社負担が多いのですが、中小零細や個人経営ではそこまで会社も負担できませんよね?日本だと保険料率10%で会社と個人で折半ですから、個人負担は報酬額の5%程です。

保険料自体はどうなのでしょう?これもアメリカはべらぼうに高いです。何故か・・・医療費がべらぼうに高いから。では何故医療費がそんなに高いのか?「アメリカは先進医療が発達していて高度な治療を受けられるから?」←これ妄想です。本気でそう思っている人が沢山いる様ですが、これについては高度医療の受診割合がアメリカは先進国の中でも最低なので明確に否定できます。その一方で人件費や管理費などが異様に高いのです。先進国平均の約2倍という数字が出ています。では何故医者の給料がこんなに高いの?これは最近ニュースでも頻繁に取り上げられるのでご存知の方も多いでしょうが、アメリカでは多くの学生がローンを組んで大学に通います。その為、卒業時には借金まみれになっています。医学部ではこの額が更に膨れ上がります。これに伴い医師の報酬が高く設定され、その後プール付きの大きな家や高級外車を買い、その生活を維持するためにより高い報酬が設定されて行くのです。程度の差はあれ、アメリカのシステムのデフォルトはコレです。拡大し続けなければ破綻するシステム。全米医師会や保険業界の既得権益保護、政治家との癒着、ホント馬鹿げています。

「なんでも自由」が「不自由」を作る

市場原理に任せるだけでは人の生活に不可欠で代替の効かない物は高騰します。常に供給者有利ですから。もっと平易に言うなら「相手の弱みにつけこんだ商売」なので規制が無ければ天井知らずと言う事です。日本では診療報酬に国が介入する事で高騰を抑えています。つまりアメリカ的に自由を崇拝し過ぎると不自由を生んでしまうのです。

話がすっかり逸れてしまいました。中間選挙でしたね。

えーと・・・財政赤字は急増してます。大統領選の時から、「減税によって減る税収を何で補うつもりか」について彼は一切答えてきませんでした。票集めの為に減税を推し進めた結果、経済は良くなったものの税収は増えません。当然赤字幅が拡大。そこで「関税増やして税収アップだ」と考えたのでしょう。そして結局、国内の問題を国外に持ち出してきているに過ぎません。貿易赤字を口実に不公正などと喚き散らしているのです。公正にと言うのなら関税撤廃を訴えるはずですし、TPPは希望通りのはずですがね。関税引き上げに固執するしか思いついていないのが実態ではないでしょうか。表面上は対外的に強硬な姿勢を貫いている様に振舞っていますが・・・。実際に覇権争いをしているのは中国ですから、ついでに他国に関税圧力を掛けるのはお門違いですしね。

財政赤字の内訳をちゃんと見るべきでしょう。貿易赤字以外に手を付けるところが無いとは思えませんけどね。

「奪い合えば足りない、分け合えば余る」

 

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