• 木. 4月 25th, 2024

2020改め2021東京オリンピック・パラリンピックですが、国内外から中止を求める声がかなりの多数派となっています。まぁ常識的に考えて世界的に渡航制限がある中で、ワクチン接種率は最低レベルでしかも緊急事態宣言下にある都市でこの世界最大級のイベントをやるなど正気の沙汰ではありません。

推進派(正確にはアスリートも含め大半は利害関係者ですが・・・)から聞こえてくるのは、科学を無視した「精神論」や「特権意識」、「金に目が眩んだ様な妄言」がほとんどです。先日は「さざ波」「屁」発言で政府の参与が辞職しましたね。

では招致から現在まで、東京オリンピックがどれだけケチの付いた金まみれイベントか振り返って見ましょう。

〜2020

  • 2013年開催決定・・・招致に当たり安倍首相(当時)は「日本は経済的に安定しており安全な国、福島はアンダーコントロールで対策には責任を持つ」との趣旨を発言。彼の嘘列伝国際デビューと言ったところか。
  • 2015年7月・・・国立競技場ザハ・ハディッド案を2520億円は高いと言い反故に。当初デザインを踏襲し規模縮小や経費を別枠にし1600億円台までやりくりしたものの結局、大成・竹中に発注する事で3000億などという話が出てくる。入札疑惑や世論の反発により仕切り直し。最終的には隈研吾氏の設計となり建設費は1569億。因みにロンドンオリンピックの競技場は600億。これが近年オリンピック競技場では最高値で、日本国内のドーム球場もこの程度です。オリンピックが一部の利害関係者にどれだけ甘い蜜かを如実に表しています。
  • 2015年7月・・・佐野研二郎氏案のエンブレム発表。のちにパクリが発覚し取消し。
  • 2016年・・・フランス検察当局が招致の為の贈賄疑惑で、竹田恒和JOC前会長を聴取。電通の紹介でコンサル料としてシンガポールの一個人事業主へ2億2000万の振込を行った事は認めるものの、JOCの調査チームは違法性無しとした。前会長は会見で一方的発言に終始し、質問には一切答えなかったため更なる反発を招き辞任。因みに招致委員会が海外送金した金額は11億程なので、この2億2000万以外にも・・・。
  • 2019年・・・真夏の東京でマラソンなど只の自殺行為ですが、そんな分かりきった事すら嘘をつき招致したオリパラ。当初から懸念されていたモノを無視し続けて来た挙句、ここに来て「マラソンなどは涼しい北海道で」と迷走。
  • ロイターによると、電通に9億近い資金が招致委員会から流れIOC理事らへのロビー活動(食事や遊興費、高級時計などの提供)に使われ、森会長(当時)の非営利団体にも1億5000万近い資金が流れた。補足だが電通は招致活動に6億ほど寄付したそうで、政府と電通が一蓮托生である事は明らか、そりゃオリンピック強行するよね。
  • 2020年・・・世界的にコロナが広がる中聖火リレー開始。著名人を走らせれば当然人混みになるが強行。結局途中で中止。その後、オリパラ1年延期が決定。

2021

  • 森氏女性蔑視発言で辞任。国内でどれだけ批判されても権力にしがみ付いていたが、米国NBCからの批判で一転辞任。後任を自ら選ぼうと画策するも失敗。政府はコメントを避けるという時代錯誤。
  • 大会招致時試算7300億だったモノが1兆6440億(内訳はコチラ)を既に越えている。因みにこれでも額を低く見せる為に、コロナ対策費や周辺道路整備費などは別となっており実態は3兆程度と見られている。チケット収入900億は無観客で吹っ飛ぶ。
  • 大会ボランティアを募集したが、その一方でパソナに中抜きをさせスタッフ募集。業務内容はボランティアと同じという呆れた実態。また辞退者が相次いだ際にも政府は「代わりはいくらでもいる」という趣旨の発言。
  • コロナ禍で医療現場が人員不足で悲鳴を上げる中「ボランティア看護師を500人オリンピックの為に用意しろ」と号令。更にドクターをボランティアで200人要求。「中抜き出来ないなら金は出さない」という姿勢を貫き通す。
  • IOCは「日本人は我慢強い国民性だから」や「犠牲は仕方ない」など失言というか、彼等の本音垂れ流しで「金>人命」を隠そうともしません。終いには「緊急事態宣言下でも開催する」と発言。
  • コロナ対策の第三次補正予算も、一部をオリンピック関連のコロナ対策に使うのは流石に大惨事補正予算といった感じ。国民より金儲けの祭典が大事なのかね・・・。
  • 日本の状況を冷静に見ている国々から、事前キャンプのキャンセルがでる。海外のアスリートからも不安と不満の声が・・・。
  • 米国CDCは現在日本への渡航中止を米国民に呼び掛けている。
  • 一部先進国にワクチンが集中し、日本を含むその他の国々では低い接種率となっており越境リスクは高い。世界的イベントである事を忘れてはいけない。
  • 現状でも政府・東京都・IOCで責任のなすり付け合いをしており、今後強行した後感染爆発が起こった場合、誰も責任を取らない事は明らか。

復興五輪?平和の祭典?

抜粋でもこれだけケチが付くというのは見事です。

現在では政府からは「コロナに打ち勝った証のオリンピック」などと馬鹿げた発言も聞かれますが、打ち勝ってもいなければ日本の対策はお粗末で国民に丸投げの状態です。「復興五輪」を謳って招致しておいて、汚染水を垂れ流し福島第一ではデブリの取り出しすらまだ出来ていません。

「復興を招致のネタに使った」と言われても仕方ないのではないでしょうか。

政府はオリンピックを強行するつもりの様ですが、感染爆発した場合の責任の所在は明言するべきでしょう。

オリンピックは中止しても次があるが、人命は消えたら終わり

ついでに触れておきますが、池江さんに対し「オリンピック中止の声」を要求した連中は問題外ですが、日本には「アスリートに政治的発言を求めるな」という風潮が根強いです。しかし彼等は当事者でありオリンピックによってその後の肩書きや収入に大きな影響が出ます。つまり利害関係者なのですよ。YesであろうとNoであろうと、自分の意思表明位は国民として、大人としてするべきだろうと私は思います。実際、錦織選手や大坂選手が「ちゃんと議論すべき」と発言した様に、「議論もダメ」「意思表示もしない」ではそれこそオリンピックは一部の利害関係者のもので、アスリートは黙ってスポーツだけやってりゃ良いになりませんかね。それって「復興」も「平和」もあったものではないです。その時点でオリンピックの本来の趣旨から外れているのですよ。

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