「国の借金は、国民一人当たり871万円」こんな財務省発表の嘘が、毎年風物詩の様に垂れ流されますよね。カタハライタイワ。経済に疎い人を狙った、明らかな詐欺じゃないですか?「増税やむなし!」と思わせる意図が見え見えです。 でも政府が言ってるよ! いえいえ、騙されないでください。まず財務省の資料をお見せします。 赤丸が平成30年度の債務残高です。1107兆円。これを人口(1億2500万人超)で割ると約871万円が出てきます。ここから「これだけ日本は借金があるんですよ〜、消費増税仕方ないですよね〜。」と畳み掛けるロジックです。しかし・・・そもそもこれは政府の借金です。更に言うなら、これは逆に国民が政府に貸し付けている物です。つまり実態は「政府は国民から1人当たり871万円を借金しています。」と言うのが正解です。 ギリシャみたいになるんじゃないの? おそらくこんな表を見せられているのではないでしょうか?こちらも財務省資料から 確かに債務残高対GDP比はダントツです。日本のGDPが500兆位で、債務は先程見た通り1100兆位ありますからね、240%です。ここには無いですがギリシャで160%位じゃなかったですかね?イタリアが130%。つまり稼ぐ以上に政府が借金していると言う事です。これを見て債務が多すぎると感じませんか?確かに多いですが、これは逆にGDPが少な過ぎるとも見えます。長くデフレが続く中、政府支出を減らし、増税する事で個人消費を冷え込ませているのですからGDPは伸びません。 資料:GLOBAL NOTE 出典:IMF 緑線の日本以外は、基本的に成長しています。政府の経済政策がどれだけ間違っているか明らかです。 しかし財政破綻は難しい それはそもそも債務の相手、つまり債権者が日銀・国内金融機関・年金機構などで全て円建だからです。もしこれらがドル建てであれば、ドルを調達する必要が出てきますし、為替レートも当然関係してきます。現在の内訳はこちら。 海外から見ればこの辺りの構成を理解しているので、債務残高がGDP比240%なんてなってもデフォルトしないとわかっているわけです。ところが・・・何故か日本政府だけは危機感を煽るんですね。しかも緊縮財政に増税と、GDPを下げる努力に夢中ときています。 ホントの国の借金 ホントの国の借金は「対外資産負債残高」です。これは平たく言うと、日本が外国にいくら借金があり、いくら貸付けがあるかです。 貸付け・・・1018兆円借金・・・676兆円つまり341兆の黒字です。 つまり これは完全な政府(及び外務省)の意図的な嘘です。あなたが誰かに10000円貸して、相手が「10000円の借金があるから、2人で割ったら1人当たり5000円の借金だね。」と言ったらど突きませんか?簡単に言えばそういう事です。 Share the love!! 投稿ナビゲーション MMTのミカタ〜食わず嫌いは損をする 税率のミカタ〜税の使い道と幸福論