一番多いのは経路依存性です。
人間は変化を恐れます。「良くなるか悪くなるかわからない。それなら現状維持で様子見がいいんじゃないか。」ありがちですよね。コレは喫煙が「緩やかな自殺」と言われるのと同じで、「ずっとタバコ吸ってるけど元気だし、このままで大丈夫!大丈夫!」と喫煙を続けて、ある日肺がんステージ4を告知されるのです。人は適応力がある為、日々の小さな変化には無意識で適応してしまうんですね。だから気付くのは手遅れになってから。経済では「茹でガエルの法則」と言われるものです。
次に多いのが「刷り込み」です。
「あの悪夢の民主党政権ウンヌン」「アベノミクスでこんなに経済が良くなったじゃありませんか!」こう言った嘘も、何度も聞かされるうちに脳に刷り込まれるんですね。
ヒトラーの言葉として「転べと100回言われれば、人は転ぶ」というのがありますよね。実際、彼の言葉なのか分かりませんが(私はゲッペルスの言葉だと思うのですが・・・)、今の政権与党はナチシンパの閣僚が非常に多いので、こうしたデマゴーグが闊歩しています。
おそらく彼らがレーニンやムッソリーニの様に、暴力的に権力を掌握しようとすれば失敗したでしょう。しかしナチスの様に嘘を刷り込み、民衆を分断・反目へと導く事で過半数を掌握しています。コレは日本だけでなく、世界中の極右政党がやっています。ここに「社会全体を良くしたい」という思想はありません。民主主義を「多数決」と取り違えている政党と、民主主義を理解できない群衆がナチスを作りましたが、同じ様なムーブメントが各地で起きているわけです。彼らは皆、民主主義のバグを突いて侵入したウイルスの様なものとも言えるでしょう。放置すれば乗っ取られて終わりです。
民主主義は良いシステムですが、操縦は難しいのです。ボンボンが親に買って貰って乗り回せる様な仕様ではないですよね。