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WGIPのミカタ〜洗脳Aと洗脳B

Bymassa

8月 29, 2019 , , ,

今日は少し前に「れいわ新選組」の船後さんがインタビューで語り、ざわついたWGIPについて。

まずは「WGIP」って何?韓流アイドル?とか思う方がいるといけないので簡単に説明を・・・。

WGIPは「War Guilt Information Program」の略で、敗戦後罪悪感の薄かった当時の日本人に戦争責任の意識などを植え付ける為に、GHQが行った再教育プログラム。こう書くと「洗脳じゃん」とガヤガヤする右の方達がいますが、それ以前は大日本帝国に洗脳されてますから。どちらも洗脳です。

そんな訳ない!と言う方は「ジハードの名の下に自爆テロをする人」と「御国のためにと特攻する人」の思考がどう違うのか考えてみる事をオススメします。

今の政権は明確に、「国は国民の為にあるのではない。国民が国の為にあるのだ。」という戦前回帰を目指しています。では多くの国民はどうでしょう?「国民主権とか要らない」「基本的人権?何それ」「平和?どうでもいい」そんな事言う人が果たしてどれだけいるのでしょう?私はそんな人は極少数だと信じたいです。

改憲の話題でもそうですが、「米国が作った憲法だからダメ」「GHQの洗脳だ」とか主張するのは自由ですが、その言論の自由があるのは現憲法だからです。明治憲法下では治安維持法や出版法、新聞紙法など様々な規制があり検閲も行われていました。政府批判は以ての外で、現在の中国をイメージするのが近いでしょう。現憲法下で検閲が行われたのは、GHQ占領下で彼等による検閲はありましたが、政府による検閲はありません。そもそも憲法も人と同じで、出自ではなく中身で評価すべきです。

ではなぜ自民党は結党以来、改憲を党是(※安倍晋三談)としているのでしょう。勿論、実際は2005年小泉内閣時代に突然党是に潜り込ませてるんですけど。当時の官房長官:安倍晋三君がね。つまり自民党内には改憲推進派と慎重派が混在していたが、安倍氏の力が強くなった事で安倍史観=自民党史観となってしまったわけです。

 

安倍史観の正体とは

では改憲を党是と認めたのは、小泉総理・安倍総理以外にいないのでしょうか?実はいます、佐藤栄作総理(岸信介の弟)です。

そして結党時に遡ると、保守合同の中心人物は岸信介(安倍総理の祖父)。その頃、彼が残した文書には

「階級闘争は益々熾烈となりつつある。思うに、ここに至った一半の原因は、敗戦の初期の占領政策の過誤にある。占領下強調された民主主義、自由主義は新しい日本の指導理念として尊重し擁護すべきであるが、初期の占領政策の方向が、主としてわが国の弱体化に置かれていたため、憲法を始め教育制度その他の諸制度の改革に当り、不当に国家観念と愛国心を抑圧し、また国権を過度に分裂弱化させたものが少なくない。」

と書かれています。安倍氏が祖父の思想に傾倒しているのは周知されていますね。それを踏まえた上で自民党の動画をご確認ください。

WGIPでは先の戦争行為を明確に否定しているんですね。そして2度と戦争をしない、できない国にする為に行われたわけです。なぜそこまでする必要があったのか?

そもそも現行憲法については、日本側が提出した草案が、大日本帝国憲法とほぼ変わらない軍国主義的なものだった為、たたき台としてGHQ側が民主主義的原案を出し、それを日本側が手を加え確定したと言われています。

つまり当時の日本側の本心としては民主主義にしたくない意向があったと言う事です。

そして現憲法が施行された際、岸信介さんは塀の中。悔しかったんでしょうね。動画の上の文書に繋がるわけです。

70年が経ち、彼の意志を継いだお孫さんが今改憲を叫ぶと言う事は、つまりそこを目指していると言う事なのでしょう。今後、テレビでもWGIPの話は耳にする機会も増えるでしょうから、「あのブログにこんな事書いてあったなぁ」ぐらいな感じで思い出して頂けると幸いです。

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