1984のミカタ〜全体主義へ進む日本の未来

2019年9月4日

英国の作家ジョージ・オーウェルの「1984」が安倍政権に似ている、と以前話題になりましたよね。まぁ世界的な傾向でもありますが。

今日はその「1984」について書いてみようと思います。

あらすじ

時は1984年。舞台は核戦争後のオセアニア。そこはビッグブラザーと呼ばれる独裁者が支配する全体主義国家。厳しい言論統制と常時監視された社会です。

社会の構造は極一部の支配層、少数の中間層、大多数の貧困層です。主人公は中間層で記録局の小役人ウィンストン・スミス。彼は日々歴史改竄を行うのが仕事であった。そんな中で彼は違法行為である「自分の考えをノートに記録する」という事をやってしまう。ある日偶然見かけた過去の新聞記事から、ウィンストンは党に強い疑念を抱く。同僚ジュリアと愛を育む中、党の高級官僚オブライエンと会い現政権への不信を伝えた。彼は味方を装い体制の裏側を知らせるのだが・・・。ジュリアとウィンストンは密告により思想警察に逮捕され、尋問と拷問の日々を送る。彼はRoom101で自分の思想を完全に破壊され、党の思想を受け入れ党を心から愛しながら処刑の日を待つのであった。。。

ディストピアです。

現在の日本との相似

現在の日本政府とどういう点が似ているのでしょう?

役人による改竄・・・これは現政権の代名詞となっている感がありますので、説明いるのかな?モリカケ、公文書改竄、日報破棄、官邸入退出記録、消えた年金、戦後裁判記録破棄・・・キリがありません。

言論統制・・・2016年自民党高市早苗氏が与党に忖度をしないメディアに対し「電波停止」をチラつかせ圧力を掛けた。翌年アメリカ国務省が発表した人権報告書内にて、この発言が取り上げられ「報道の自由への懸念」を名指しされた。余談であるが彼女は「福島原発事故で死者はいない」とも発言している。さてここで「報道の自由度」を確認しておこう。民主党政権最後の年2012年がランキング11位。現在2019年は67位です。現在の大手メディアはほぼ全て、政権のプロパガンダの道具に成り下がっています。

監視社会・・・マイナンバーの導入、いわゆる背番号制です。これは個人資産を含む個人情報の一元管理です。国民を奴隷化する際に必ず出てくる話ですね。更に「走行税」の導入はGPSを使い位置情報を利用するとか・・・。共謀罪は監視社会そのものです。図書館では警察が貸し出し記録から個人の思想を監視していましたよね。鹿児島で発覚しましたが、これは全国で行われているはずです。街頭演説で政府批判をすれば逮捕・・・他の候補者への批判や暴言、妨害は野放しです。

この先どうなる?

この先も現政権が続けば、Room101が作られるのは時間の問題でしょう。憲法改正に於いて、基本的人権の尊重や国民主権、戦争放棄などを書き換えたいと(自民党党大会で)意思表示されてるのですから。反政府への弾圧は次第に過激になり、体制迎合主義な半数の国民がそれを支える構図が見えます。現に全体主義化している現状認識すら、うまく出来ていない半数近い国民が政府を支持しています。

1984のキーフレーズ

Room101・・・反体制派に対する拷問・洗脳・思想矯正をする場所。中国のウイグル人収容施設などは正にコレです。

ビッグブラザー・・・全体主義国家の独裁者

ソウトポリス・・・思想警察。党に批判的な思想や発言があれば即逮捕。思想矯正を試みる。先程の図書館や街頭演説の件は、明らかにこの予兆です。

ニュースピーク・・・使える語彙自体を極端に減らし、国民が深い思考を出来なくする手法。実例で言えばオバマ氏が「重大な誤り」と強い発言をしたが日本のメディアは「正しくない」という弱い発言に置き換えた。また直近では政府が圧力を掛け「非正規」という言葉を「フルタイムで働いていらっしゃらない様な方々」などと言い変えさせた。

ダブルシンク・・・2+2=4という真理を理解しているが、権力者が2+2=5と言えば、両立しないその2式を同時に受け入れてしまう二重思考。トランプ政権化でよく使われる「オルタナティブファクト」もこの類です。日本でもメディアや御用学者の方達は完全にダブルシンクです。その嘘を信じる国民が独裁政権を後押しするのです。

SNSとポストトゥルース

現代人は日々、SNSに流れる情報の海を泳いでいます。しかしそこは「一握りの真実」と「多くの嘘」「誤解」「偏見」「思想」「洗脳」「どうでも良い事」で満たされています。実際、真実よりも感情に訴える嘘や誇張が耳目を集め、あたかもそれが真実として流布されていきます。

これを権力者が活用していけば、当然独裁的な世論形成が可能になります。昨今の嫌韓などは正にそうです。SNSとポストトゥルース(もう一つの真実)は相性がよく、鮮度が大事な為に多くの人が裏を取らずに脊髄反射的に拡散してしまうのです。自民党にはJNSCの様なネット部隊が存在します。これは自民党自体も昔メディアの取材で認めています。そうした現実を理解した上で、SNSとの付き合い方を見直す必要があるのかもしれませんね。

最後にWikiから1984を象徴する解説を

過去を支配する者は未来まで支配する。現在を支配する者は過去まで支配する

政府が過去を改竄し続けているのは、党員が過去と現在を比べることを防ぐため、そして何よりも党の言うことが現実よりも正しいことを保証するためである。党員は党の主張や党の作った記録を信じなければならず、矛盾があった時は誤謬を見抜かないようにし(誤謬を無視するこの思考方法を「犯罪中止」という)、万一誤謬に気づいても「二重思考」で自分の記憶や精神の方を改変し、「確かに誤謬があった、しかし党の言うほうが正しいのでやはり誤謬はない」ということを認識しなければならない。

古代の専制者は命じた。汝、するなかれと。全体主義者は命じた。汝、すべしと。

かつての専制国家はさまざまなことを禁止していた。近代のソ連やナチス・ドイツなどは人々に理想を押し付けようとした。今日のオセアニアでは人々は認識が操作されるため、禁止や命令をされる前に、党に都合の良い考えを持ってしまっている。党の考えに反した者も、最終的には「自由意思」で屈服し、心から党を愛し、逆らったことを心から後悔しながら処刑される。

2足す2は5である

スミスは当初、党が精神や思考、個人の経験や客観的事実まで支配するということに嫌悪を感じて自分のノートに「自由とは、2足す2は4だと言える自由だ。それが認められるなら、他のこともすべて認められる」と書く。後に二重思考の必要性を説かれ拷問を受け、最終的にはスミスも犯罪中止と二重思考を使い、「2足す2は5である、もしくは3にも、同時に4と5にもなりうる」ということを信じ込むようになる。

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