直接民主制で重要な要素は「イニシアティブ」「リコール」「レファレンダム」の3つです。「国民の声を汲み取る」「少数派の声を消さない」「政府を国民が監視する」そういった狙いがあるわけです。現在の日本では「政府が国民を監視し」「少数派の声は潰し」「企業や富裕層の声だけ汲み取る」という嘆かわしい状況が続いていますね・・・残念ですが。
「イニシアティブ」というのは国民発案(発議)の事で、一定数の署名を集める事で一般の人も議案提出ができます。これをレファレンダム(国民投票)か立法府で議題に乗せて審議されます。リコールは解職請求の事です。日本でも地方自治体にはありますよね。今は横浜の林市長の解職を求める署名が、かなり集まっているようです。国会議員にもこれを適用して欲しいです。独裁抑止に効果があると思うのですが・・・。
直接民主主義が良いとは思いませんが、部分的に取り入れる或いは参考にできる部分は多い気がします。現在の国会運営に於いて少数派の声というのは、明らかに無視する傾向が強いと感じます。政府の「民主主義とは力と多数決だ」という間違った認識が、一般社会に暗い影を落としていないでしょうか?イジメ問題、DV問題、マイノリティへの差別、格差拡大・・・旧態然としたシステムを変える時が来ていると思うのです。