グレタのミカタ

2019年9月30日

国連でインパクトを残した、スウェーデンのグレタ・トゥーンベリ、16歳。

アスペルガー症候群、強迫性障害 および選択的無言症の為、差別的な中傷をかなり多く受けている様で、また彼女を利用しようとする大人の存在が更に拍車をかけています。

「彼女のバックには〇〇が付いている」とか「ヨットで来たけど飛行機で帰るんだろ」とか「金持ちの家の子供だろ」とか、どうでも良い事で大人が子供を叩く・・・なかなか見苦しい光景です。

まずは憶測ではなくハッキリとした事実だけ見てみましょう。

  • グレタさんは、多くの人が環境問題に目を向ける様活動している。
  • 金曜日に学校を休みデモへ参加する事を呼びかけている。
  • 国連気候変動サミットで怒りを交えた演説をした。
  • アメリカへはヨットで渡った。
  • 彼女はスウェーデンに住む、障害を抱えた16歳の女の子である。

事実と特定出来るのは、この程度の事です。

そして冷静に考えれば、16歳の子供が国連で演説をするのに本人の力だけで実現出来るでしょうか?彼女を招待し支援した組織が存在するのは当然です。ですがそれは彼女に限った事ではなく、マララさんの場合もそうです(世界最大の広報会社エデルマンがついています)。つまり子供達の訴えを国際的な舞台で発信させるには、フォローするそれなりの力を持った大人の存在が必要なのです。その組織、団体が善意なのか悪意なのかは憶測となりますし、そこは子供達の主張内容とは関係のない話です。「洗脳されてる」というのも憶測に過ぎません。私は良い意味でお互いに利用してると感じています。

結局、環境問題に目を向けさせた時点で彼女(洗脳されてると思う方にとってはそのバック)の目的はある程度成功してるわけです。

 

環境問題に対し、「CO2排出量の増加は温暖化と関係が無い」とか「温暖化自体嘘だ」という声もあります。温暖化自体嘘というのは論外ですが、CO2と温暖化の関係性については完全な比例関係では無い為、そういう発言をする学者がいても不思議はありません。ですが複数の要因が複雑に絡み合う自然現象について、CO2と温暖化の関係性だけで全てを説明出来るわけがありません。つまり普通に考えて、人類が向き合える対応策の一つとして温暖化の一因である可能性が高いCO2削減は取組むべきテーマではないか、という事です。それでもCO2は関係無いと主張する方は、やはり温暖化に対する具体的な対応策を提示する責任があると思うのです。でなければこのまま傍観する事になるのですから。

さてこのグレタさん狂想曲ですが、世界中で「大人びた子供」に対する「子供じみた大人」による言葉の暴力が噴出しています。それに対しオーストラリアABCが秀逸な風刺動画を作成しています。風刺が得意な放送局は好きです。

ハフポストに日本語解説も有りました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190928-00010004-huffpost-int

実際、私もtwitterをしますが、彼女に対する罵詈雑言や誹謗中傷は眼に余るものが有ります。動画にあるように「何でもかんでもグレタのせい」とでも言う勢いの書き込みも散見されます。そもそも彼女は「権力者」ではありません。圧力を掛けたり、何かを決定出来る立場でもないのです。

真贋入り混じった情報から真実を取り出すのはなかなか大変です。だからこそ偏見や陰謀論を捨てて、現実の言動のみにフォーカスすれば、自ずと信頼性の低い情報は削ぎ落とされるのではないでしょうか。今回の件では右派メディアは挙って扱き下ろしていますし、左派メディアは賞賛しています。重なり合う部分は信憑性が高く、そうでない部分は書き手の偏った意思や脚色が含まれています。

真実が何処にあるかは誰にもわかりません。しかし多くの大人が「環境問題」を口にしながら、それ以上に経済を優先しているのは誰も否定出来ないのではないでしょうか?

ツバル水没、北極の氷減少、各地で多発する異常気象、氷河の後退、これらは現実として起きています。ココも否定する人はそういないのではないでしょうか。つまり”彼女”を信じようが信じまいが、現実にこの地球上で起きている現象に対し、何らかのアクションを起こす必要性を少なくとも私は感じます。

何もせずに手遅れになる可能性があるのなら、今出来る事をやるのは合理的だと思うのです。

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