そもそもPB黒字化を目指すと言う事自体が、間違った施策を誘発する可能性が有ります。何故か?簡単に言えばPB黒字化には
- 歳入を増やし、歳出を減らす。
- 歳入を増やし、歳出を微増。
- 歳入を微減、歳出を減らす。
大きく分けるとこのどれかを実行する必要が有ります。
1の場合、コレは今の安倍政権がやっている事ですね。増税しつつ社会保障など国民が受ける便益を削る。
2の場合、税収を増やしつつ、歳出も少しずつ増やす。
3の場合、税収は少し減るが、それ以上に国民の社会保障などを削る。
実は1と3は国民が苦しむだけの愚策です。デフレ下で実質賃金が下がっている中、こんな施策を執れば「個人消費」が落ち込み、税収の減少→更なる歳出削減と負のループにしか成りません。
ところが多くの政治家は、短絡的に1→3→3→・・・と負のループを選ぶのです。PB黒字化の為に、国民を貧困化させるんですね。
では2を選んだらどうでしょう?実はコレが答えです。歳入(主に税収ですが)を増やすには税率や税の種類を増やす以外にも、「所得を増やす」「個人消費を増やす」など歳入を増やす方法はあるのです。コレらは全体のパイを増やす事で税収を増やすわけです。対して歳出は少子高齢化に伴い嫌でも増加します。その増加分以上にGDPを押し上げれば、国民の生活を向上させつつPB黒字化も達成可能です。