ある所に大富豪の一家が居ました。その家は子沢山でしたが、彼等は家の手伝いもせずに遊んでばかり。見兼ねた母親は一計を案じます。
「聞きなさい!新しいルールを決めるわ。家の手伝いをすれば、それに見合った枚数の私の名刺をあげる。どんな手伝いでも良いわよ。」
すると子供達は「名刺なんて要らないよ。だから手伝いはしない。」と言いました。
「では毎月末名刺を10枚だけ私に返しなさい。もし10枚返せなければ屋敷から出て行って貰うわよ!」
そうすると子供達は手伝いをする様になりました。掃除をして3枚、皿洗いで2枚、犬の散歩で1枚、肩を叩いて2枚、てな感じです。
月末になり子供達は10枚ずつ母親に名刺を返しました。