政府の借金のミカタ

2019年11月20日

政府が借金する事は「悪」でしょうか?前回の話を読めば「悪」では無いとわかりますよね。それでも「借金」と言う響が気持ち悪いですよね。三橋貴明氏の図がよく出来ているのでお借りして説明します。

  1. 政府が国債を市中銀行に持込む→銀行はその代金を政府の口座(日銀当座預金)に払う。
  2. 政府はその預金を使って公共事業などを発注し、代金を企業に払う。実際のオペレーションは、受注企業の口座に預金が書き込まれ、その市中銀行が保有する日銀当座預金に政府の日銀当座預金から資金が移動する。

上記の流れで最終的にはどうなったのでしょう?国債/代金を100億とすると

  • 上段の市中銀行A・・・国債100億
  • 下段の市中銀行B・・・企業の預金100億
  • 日本銀行・・・銀行Aの日銀当座預金ー100億 / 銀行Bの日銀当座預金100億

ここで政府の買いオペで銀行Aの国債を日銀が買い取ると

  • 下段の市中銀行B・・・企業の預金100億円
  • 日本銀行・・・国債100億 / 銀行Bの日銀当座預金100億

民間の預金が100億増えましたね。銀行Bは日銀当座預金(資産)と企業の預金(銀行にとっては負債)でプラマイ0。日銀には国債100億が資産として増加します。政府は国債を発行したので負債100億です。しかしこの負債は日銀に対するものなので、借換えを繰り返すだけで現実的に返済する必要はありません。※日銀は特殊法人で実質的に政府の子会社です。

国債残高を消したい

別にそのままで良いのですが、どうしても消したいのであれば、無期限無利子国債と借換えればどうでしょう。無期限無利子国債は紙幣と同じです。どういう事かと言うと、紙幣と言うのは「日本銀行が発行する無期限無利子債」と同じです。1万円札(日銀の借用書)を日銀に持ち込み「借金を返せ」と言えば新しい1万円札と交換されるだけです。政府が発行する無期限無利子国債は「政府が発行する紙幣」と同じ。つまり返済の必要がありません。

或いは、乱暴ですが政府紙幣と言うやり方も検討できるでしょう。市中に出回らない特別な「1兆円紙幣」を、消したい国債の残高分だけ発行し、日銀の金庫に放り込んでも良いかもしれません。「国債の信用ガー」「円の信用ガー」などと言う方もいますが、市場には出回らない為インフレや為替に影響も出ないでしょう。

根本的な事ですが、統合政府(政府+日銀)として見ていないのであれば、対GDP比でコレだけの国債発行残高があるのになぜ長期金利が低下し続けるのでしょう。信用の無い国の長期金利がマイナスって有り得ないですよね?

そもそも自国通貨建国債で引受手もほぼ国内である以上、「政府の借金」を必要以上に「悪」と見るのは間違っています。

政府のあるべき姿

政府は民間の黒字を増やすのが仕事で、加熱しすぎた時にはクールダウンさせるのが役割です。景気が加熱すれば増税や財政支出の抑制でコントロールし、景気が悪ければ減税や財政支出の増加で応じます。

現政権は国債発行残高は増やしましたが、それを財政出動には使いませんでした。結果、溢れたマネーは金融市場や富裕層の配当へ流れただけで、ほとんどの国民には何の恩恵も有りません。むしろ増税で首が締まるばかりです。

法人税減税は賃金よりも内部留保や配当に回す方が節税になる仕組みで有り、この事が格差拡大を助長しています。

つまり現政権のやっていることを例えるなら

「実家で借金を繰り返し、奥さんに少額しか渡さず、愛人やギャンブルに大金を使っている」様なものです。

イメージしやすい様に仮定の金額を入れてみましょう。

「実家で20万円借りて、奥さんに8万円渡し、愛人やギャンブルに12万円使ってる。」

ここで更にプライマリーバランス黒字化(借金返済)を叫んで翌月何をしたか?

「実家で20万円借りて、奥さんに8万円渡し、奥さんの財布から2万円抜いて実家に返済し、愛人とギャンブルに12万円使った。」

こんな事をやってるわけですよ。

日本国民はこんなフザケタ政治をいつまで許容し続けるのでしょうか?

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