トライバリズムのミカタ

2019年11月30日

皆さんは「トライバリズム」を御存知でしょうか。近年の世界の潮流を言い表した単語で「自分達とそれ以外」という敵対的思考をベースにおいた言葉です。

トランプの出現

トランプの出現は大きな転換点でした。彼は人々を誤誘導するには「共通の敵」を創る事が、一番簡単で効果的だと知っていました。ナチスがそうであった様に。社会に貧困や格差など不満や不安が充満していれば、そこに「共通の敵」という火を点けるのです。それは「中国」であったり「メキシコ」「移民」であったり。自分が取り込みたい層にリーチする為の対象を、逆引きで「仮想敵」として煽ります。

世界中でこの動きは強まり、同様のアクションで議席を増やす政党が乱立しています。ナショナリズムは大切ですが、これを悪用し必要以上に敵対的な感情を刺激するのは、社会の分断に繋がります。そもそもどの国もこの背景には「行き過ぎた格差」と「貧困」があります。その貧しい人同士や対移民、または先住移民vs第2世代移民など、概ね裕福では無い大多数の人を分断させています。

「トライバリズム」は、自分たちの人種、民族、宗教、国家、政治信条というものを第一に考え、それ以外との協調を拒否し、むしろそうした人たちを強引に屈服させていこうというのが特徴的です。

日本のトライバリズム

日本はいまだに、政治に関してはグローバリストの独壇場です。反グローバリズムを掲げているのは「日本共産党」と「れいわ新選組」くらいですね。

ところが不思議なことに売国を続ける自民党がナショナリズムを煽っています。「嫌韓」などは良い例ですし、反自民の国民に対して「あんな人達」と呼んでみたり、「上級国民」なんて言葉もありましたね。常に敵を作り国民の目を重要な事から背けさせています。

SNSを覗いてみても、討論や協議、協調というよりも明らかに「マウント取り」が幅を利かせています。トライバリズムの特徴の一つに「居心地の良いグループに属し、その外の他者を執拗に屈服させようとする」というのが定義付けされています。これとSNS(※所謂タコツボ化)は相性が良い為、ますます過激にエスカレートする傾向にあります。

その先に待つもの

トライバリズムは社会の分断を産み「共生」を機能不全にします。共通の通念が壊され秩序も破壊されます。結果、行き過ぎた自由は暴走し、意に沿わない集団に対しテロ行為を起こしたり、排外主義を正当化し差別や弾圧へと向かいます。

それは民主主義をも否定する事で、多様性や寛容を無くした人は獣となんら変わりません。

現在、政権によるメディア統制や言論弾圧、嘘の拡散によって、国民は「嘘に気付き立ち上がったグループ」と「嘘を信じ、政権のコントロール下にあるグループ」に2分されています。映画「マトリックス」の世界ですね。しかも嘘に気付いたグループ内でも「経済の嘘に気付いた人達」と「気付かない人達」の分断も発生しています。

ナショナリズムは「国民の共生」を産みますが、トライバリズムは「国民の分断」を産むのです。

1日も早いナショナリズムへの転換が望まれます。

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