いまだに「国債発行は悪だ!」みたいな思考の方達がいます。国債発行によって民間にマネーが供給されている現実をどう考えているのでしょう?では「政府が国債発行をし、財政出動をする。日銀は銀行が保有する国債を買い上げる(買いオペ)」と言う流れを図で見てみましょう。便宜上、国債を買ったのも、企業が口座を持っているのも同じ「銀行A」としておきます。スタート時点で銀行Aは日銀当座預金に150億円保有している事にします。 最終的にそれぞれどうなったかと言うと・・・ 政府・・・発行した国債100億円を手放した。 日銀・・・国債100億円を得た。銀行Aへの負債が150億円から250億円に増えた。 銀行A・・・日銀当座預金が150億円から250億円に増えた。企業への負債が100億円増えた。 企業(民間)・・・銀行預金が100億円増えた。 国債発行からの一連の流れで、民間の銀行預金が100億円増えていますね。 つまり最終的には、統合政府として下記の様になります。 「 ー / 日銀当座預金100億円」 「日銀当座預金」は、その名の通り「預金」なので返済の必要が無い「お金」とほぼ同義です。 スペンディング・ファースト ついでに予算執行についても軽く触れておきましょう。 みなさん確定申告はされてますか?サラリーマンだと年末調整で関係ない方も多いでしょう。毎年確定申告は3月15日締切ですよね。つまり前年の税金額が確定するのは、それより後と言う事です。 では予算はいつ決まるでしょう?それよりも前です。 おかしいと思いませんか?税収が決まるよりも前に、予算が決まる。そうです、そもそも税収が財源では無いのです。政府支出が先で徴税は後、つまり「スペンディング・ファースト」です。 「じゃあ、財源は?」と思われるかもしれませんが、政府は財務省証券と言う短期証券と日銀当座預金を交換する事で財源を確保しています。「税収+借り入れで財源確保」というイメージは間違いです。 Share the love!! 投稿ナビゲーション 化石賞ってなんだ? GDPのミカタ