ある村に唯一の小さなホテルがありました。ある日、一人の旅人が訪れ「これで泊まれる部屋はあるかな?」と1万円を主人に渡した。主人は従業員にいくつかある1万円の部屋を見せるように言った。
その間に主人は隣の飲み屋にツケがあったので、走っていきその1万円を渡した。
飲み屋の主人は、酒の仕入れ代をまだ業者に支払っていなかったので受け取った1万円で払った。
業者の男は、先日ホテルのレストランで食事をした代金をツケにしていたのでホテルへ行き、その1万円を支払った。
ホテルの主人の手元に1万円が戻ってきたすぐ後に、従業員と旅人が主人の元へ戻ってきた。
旅人:「気に入った部屋が無かったから、泊まるのは辞めるよ。」
主人は1万円を旅人に返した。
このストーリー、登場するお金は1万円札1枚だけです。しかも旅人が少しの時間手放し、再び手元に戻っただけです。それがみんなの手元を1巡しただけで、全員の借金が消えました・・・面白くないですか?