薬を飲む事で逆に精神が落ち込むとか、不安定になるという話を聞きます。常用していた薬をやめたら調子が良くなった、という話も耳にします。一方で薬を飲まないと調子が悪くなるという話も耳にします。
しかし抗精神病薬でよく話題になるのは、離脱症状と呼ばれるものでしょう。一種の麻薬の様な側面がある為、禁断症状をイメージすると良いかもしれません。多くは自律神経の過活動、震え、不安、痙攣、運動障害などにつながりますが、重度の場合は幻覚や幻聴などを引き起こします。例えばベンゾジアゼピン系などは短期使用で辞めても、離脱症状を起こし易いと言われます。
そもそも薬には、風邪薬や抗生剤の様に短期使用の物と、抗精神病薬の様に数ヶ月〜数年スパンで使用する物、ホルモンや自己免疫性の疾患の様にほぼ一生付き合わなくてはならない物に大別されます。
抗精神病薬や鎮痛剤、睡眠薬などは中毒の様な状態に陥り易い為、鎮痛剤の多用などは身の回りにもいらっしゃるのでは無いでしょうか?オーバードーズは危険ですので注意が必要です。頭痛薬の多用などで胃に穴が開く方もいるそうです。
先程お話ししたベンゾジアゼピン系などは、長い時間を掛け徐々に用量を減らして行く必要があります。バルビツレート系は更に注意が必要で、離脱症状からの突然死というケースもあります。なので医師の指示に従いこちらも突然服用を辞める事が無いように気を付ける必要があります。完全に辞めるには、やはりタバコやアルコールなどと同じ様に、遠ざけなければいけませんが、独りでは難しいので家族や周囲の方の理解と協力が不可欠となります。
向精神薬と麻薬等はほぼ同様の効果をもたらします。ドーパミン、セロトニンの増加や抑制ですね。