抗精神病薬のミカタ

2020年1月29日

私が子供の頃は「精神疾患」と言うと、先天性の疾患で稀な病気と言うイメージでした。今では認知症やうつ病を患う方も多いので、かなり身近になったと感じます。病気全般に言える事ですが、周りの人の病気に対する理解は、治療やQOLに良い影響を与えるのでより理解が進めば良いですね。

精神疾患患者数の近年の推移はコチラ。

出典:厚生労働省

パーセンテージで見ると人口の3〜4%と言ったところでしょうか。受診者数でしょうから、実際はもっといる筈ですね。さて精神科を受診して出されるのが抗精神病薬です。

抗精神病薬でよく耳にするのは・・・

薬を飲む事で逆に精神が落ち込むとか、不安定になるという話を聞きます。常用していた薬をやめたら調子が良くなった、という話も耳にします。一方で薬を飲まないと調子が悪くなるという話も耳にします。

 しかし抗精神病薬でよく話題になるのは、離脱症状と呼ばれるものでしょう。一種の麻薬の様な側面がある為、禁断症状をイメージすると良いかもしれません。多くは自律神経の過活動、震え、不安、痙攣、運動障害などにつながりますが、重度の場合は幻覚や幻聴などを引き起こします。例えばベンゾジアゼピン系などは短期使用で辞めても、離脱症状を起こし易いと言われます。

そもそも薬には、風邪薬や抗生剤の様に短期使用の物と、抗精神病薬の様に数ヶ月〜数年スパンで使用する物、ホルモンや自己免疫性の疾患の様にほぼ一生付き合わなくてはならない物に大別されます。

抗精神病薬や鎮痛剤、睡眠薬などは中毒の様な状態に陥り易い為、鎮痛剤の多用などは身の回りにもいらっしゃるのでは無いでしょうか?オーバードーズは危険ですので注意が必要です。頭痛薬の多用などで胃に穴が開く方もいるそうです。

先程お話ししたベンゾジアゼピン系などは、長い時間を掛け徐々に用量を減らして行く必要があります。バルビツレート系は更に注意が必要で、離脱症状からの突然死というケースもあります。なので医師の指示に従いこちらも突然服用を辞める事が無いように気を付ける必要があります。完全に辞めるには、やはりタバコやアルコールなどと同じ様に、遠ざけなければいけませんが、独りでは難しいので家族や周囲の方の理解と協力が不可欠となります。

向精神薬と麻薬等はほぼ同様の効果をもたらします。ドーパミン、セロトニンの増加や抑制ですね。

なぜ精神疾患は増えたのか

近年は「うつ病」や「ADHD」「アスペルガー」など精神疾患に悩む人が増えています。以前であれば病気と見做されなかった症状が、病気と見做される様になった事もあるでしょう。コレには精神疾患の判定に使われるDSMというマニュアルが関係しています。そもそも人にはそれぞれに思考の癖の様なものが有ります。それを精神(脳)の問題で、薬物治療で改善できるという考え方が広く用いられているのです。患者を作りだすと言っても良いでしょう。金儲けの道具にされるという事です。実際、薬漬けにし本当に精神疾患にしてしまう事象も多々ある様です。まぁ製薬会社は麻薬の製造販売から発達したという歴史もあるので、そんな物なのかもしれませんね。実際、政府が予算切りする順番を見ると精神疾患は後回しになっている様です。つまり製薬会社にとって「金のなる木」という位置付けになっているのでしょう。

あるいは遺伝子組換え食品による影響も疑われています。これについては精神疾患以外にも、ホルモンバランスに影響が出て、体型や性別への影響まで取りざたされています。出産年齢の高齢化も影響があるのかもしれません。

社会環境の変化は、明らかに人々の精神に悪影響を与える様になったと思います。現在の日本で見られる様な「自己責任論」は人々を精神的に疲弊させますし、経済や時間の余裕の無さは精神を蝕みます。ストレス過多が精神を衰弱させ、縋った病院で薬漬けにされ薬無しでは生きられない廃人にされては本末転倒です。

精神科医の中には薬に頼らない治療を実践されている方達もいます。私はまずそういう医師に相談してみるのが良いと思います。薬から入ってしまえば、その薬によって精神に支障をきたす可能性も有りますし、生涯飲み続ける事になるかもしれません。ですからまずはそういった病院を受診し、改善が見られない様であればプランBとして服薬を検討するべきであろうと思うのです。

日本の現状

日本は世界的に見ても、異常に精神病院の病床数が多いです。人口当たりはダントツです。社会から隔離する「社会的入院」によって何十年と入院させる事も普通です。障害者問題と根っこは同じで、日本では「異質は隔離して人目に触れさせない」事が永らく罷り通ってきました。

イタリア、トリエステでは40年以上前に精神病院を無くし、地域で自由に暮らし地域で支え合う事で症状の改善を促す事を実現しています。

昨年、障害者の国会議員が誕生し、今年はパラリンピックも有ります。日本人の心が本当に成熟すれば、トリエステの様な自然な共存共栄の社会に近づけるのではないでしょうか。そんな社会が実現すれば、ストレスの低下で精神疾患自体の数も減る様な気がします。

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