世界的海洋汚染の問題で象徴として取り上げられた「ストロー」。これに対し「ストローはプラスチックゴミの1%にも満たない些細な問題だ。捨てられた漁業の網の方が多い。」などと本質が見えていない方がいます。あなたは漁師ですか?こういった人類全体で取り組まなければならない問題は、象徴的なニュースや事象で啓蒙する必要があります。そして各個人が日常の中で意識し取り組める事から始めなければ上手くいきません。ストローを入口に、身の回りのプラスチックゴミやフリースを洗濯する際に流れ出すマイクロプラスチックなどに人々の目が向く事が大切です。
プラスチックの代替として、紙、石灰石、わら、寒天など様々な物が取り上げられ少しずつですが置き換えられています。ストロー以外にも、コンビニの弁当容器で紙の容器を導入する動きもあります。お菓子の袋も紙へ移行する動きがあります。消費者の「脱プラ」意識が高まり、商品選別の1ファクターとなればこの流れは加速度を増すでしょう。
現在、年間800万トンに上る海洋プラスチックが報告されています。
ついでと言うとアレですが、ウミガメの鼻からストローが摘出される映像、多くの方がご覧になったかと思います。センセーショナルでプラスチックゴミに対する人々の見方を変えた出来事だったと思います。ああいった映像に対し「アレはヤラセだ」とドヤる厨二病の方々が必ずいますが、アレがヤラセで有ろうと無かろうと「プラスチックゴミが海洋生物の生態系に悪影響を与えている事実」は変わらないですし、人類がその現実には真摯に向き合い解決の道を探る努力をしなければならないのです。バカな戯言を言う暇があったら、できるだけプラスチックを自分の生活から削減する方法を実践しなさいと申し上げたい。