2007年にある青年が過労死でニュースとなりました。この人物は入社4ヶ月で異常な残業時間を課される中、心不全で帰らぬ人となったのです。基本給約20万の内、月80時間が固定残業代とされソレを除くと12万円だったそうです。しかも4ヶ月の平均残業時間は月110時間だったそうです。過労死を生みやすい仕組みなのです。特に固定残業代が歩合給の中に入れられるともうお手上げです。マネーロンダリングされてる様なもので、区別がつかなくなるのです。
労働者側は最低月額が20万円と思うわけですが、企業側は最大月額が20万円と捉えているのですね。そうなると企業が更にコストカットを考えれば、サービス残業を増やすのは自然な流れとも言えます。つまりシステム自体が欠陥品という事です。
元々「残業代」に各種割増が設定されているのは、長時間労働の抑制が目的です。ところがソレを完全無視できる様にするのが「みなし残業」「固定残業」なのです。