AO入試という差別

2020年2月12日

AO入試を御存知でしょうか?

Admissions office(入学管理局)による入試なのですが、最大の特徴は学力試験を課さない点です(※試験を課す学校もあります)。「推薦入試のこと?」と思われるかもしれませんが、AOでは高校からの推薦が基本必要ありません。あくまでも論文、面接と意欲重視と言うフンワリとしたものです。

良く見せようと思えば「スペシャリストの確保」とか「多様性」「門戸を開く」とか何とでも言いようがあるのでしょうが、実態はどうでしょう。

いわゆる「学歴を金で買う」為の道具になっている様に見えます。実際には芸能人が学歴を付ける為に利用したりしていますね。私は私立大学は補助金を辞め、AO入試も御自由にと思っています。しかし現状は、国公立は補助金を減らされ授業料を上げ、一方で私大の補助金は増やしています。これは経済的に苦しい家庭にあっても、勉強すれば国公立大学を目指せるという選択肢を奪う事です。一方で出来の悪いボンボンはどうでしょう?勉強もせずに親の金でAO対策として、留学やボランティア、習い事などした人は選択肢が増えるわけです。また大学側も裕福な親からの寄付目当てで合格者を決めるケースも多々あるでしょう。親が共働きや、家族の介護をしてるなど学校と家庭の事で一杯一杯の子は何をアピールするのでしょう?

実際、私の大学時代の友人は両親が病気で、高校卒業後2年間バイトをし家計を支えながら入学金や授業料を貯めて進学しました。30年前でもそんな状況です。現在の国公立の授業料では諦めざるを得ない人も多いでしょう。ついでに言えば美大や医大の授業料の高さは問題でしょう。はっきり言ってある程度裕福な家庭の子でなければ、これらの学部はなかなか選べないですよね。

子供達には様々な可能性があります。それが経済的理由で「選択の自由」を奪われるのは、国としても大きな損失です。

平等とは結果を揃える事ではありません。性別、信仰、障害、経済、そうした差異によって機会自体を奪われない様にする事です。それとは反対方向のAO入試が拡大される動きに疑問を感じます。日本でも欧州の先進国の様に、全国公立の授業料無償化は実現すべきでしょう。現在の教育現場は、自民党と一部民間の教育ビジネスとが結びついて利権化しています。加計学園やベネッセを筆頭に本当に情けない有様です。教育が腐れば、その先には国の衰退しかありません。

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