スウェーデンの独自路線

2020年4月2日

WSJに興味深い記事があったのでご紹介を。

今世界はコロナ対策に追われているわけですが、その中でスウェーデンが独自路線を歩んでいるという記事です。

ご存知の通り、多くの国で現在外出禁止や移動制限、都市封鎖などを対策のベースとしているわけですが、スウェーデンはこういった対応はとっていません。中身はこんな感じです。

  • 体調が優れなければ家にいて下さい。
  • 高齢者とはできれば会わない(高齢者を守る為)。
  • 自宅で誰か風邪の症状があれば、家を離れた方が良い。
  • 手洗いを徹底する
  • 検査は入院が必要な人に行う。
  • etc

高齢者や持病のある方などは別ですが、それ以外の多くの方々は出来る限り通常の生活をするという事です。コレはプロである衛生局がイニシアチブを取り推進しています。学校も平常通り運営されており、教師・生徒共に不安のある人は休むという選択も出来る様です。基本的には重症化のリスクが高い人を隔離し、それ以外の人は密集はだめだが、レストランなども距離を保てるテーブル席などはOKとしている様です。政治主導では小回りを効かせたこういう判断はなかなか難しい選択かもしれませんね。

スウェーデンでは都市部で拡散される可能性が圧倒的に高い事を鑑みて、ストックホルムには地方への拡散に繋がる行動は遠慮する様に注文を付けています。地方は都市部ほど厳しくする必要は無いというスタンスです。地方で縛りをきつくすれば、精神的な負担、ストレスに繋がり、デメリットの方が大きくなってしまいます。

また強制せずとも理性的な国民が多い事で、政策の意図を理解し感染拡大に繋がる行動は自ら抑制する傾向が強いそうです。政府の発言や行動が何を示唆しているのか、自ら考えそれに沿った行動を取れるという事ですね。信頼と相互理解があってこそです。

日本で可能か

経済的な被害を小さく出来るので良いやり方にも見えますが、コレは我が国では難しいと思います。信頼度の高い政府と自立&共存共栄が根付いた国でなければなかなかハードルが高そうです。日本では政府から「要請」が行われていますが、強制でなければ従わない人が結構います、支持待ちって奴です。自分は掛かっても大した事では無いと考える人も多く、「知らない間に自分が誰かに感染させてしまわない様に」という所に考えが至らない人が多い様に感じます。政治に無関心で未成熟な民主主義国家では成立しないですよね。

「風邪みたいなものだ」とか「インフルエンザで死ぬ人の方が多い」とか言ったところで意味はありません。「治療法のない病気」が世界的に流行していて、人類全体として出来るだけ被害を小さくするには?と考えれば、コロナウイルスを過小評価するよりも感染リスクを下げる可能性がある事を積極的に取り入れるのが得策だと思うのですが・・・。

日本では政府が未だに現金給付などを決め切れずにいる中、生活の為にリスクが高くとも仕事を休めない人や、突然収入が途絶える人達もいます。政府は「マスク2枚を各住所に配布」などという異次元にズレた対策をしている間に、生活が破壊されている人々が大勢発生している事を認識した方が良いです。こんな対応で国民と政府の間に信頼関係など成立するわけがありません。

スウェーデンのやり方がどの様な結果になるかは誰にもわかりません。数ヶ月後に結果が現れるのでしょう。切り札を早々に切った国と、まだ切り札を持ったままの国。それぞれの国民性にあった形で、政治がどれだけ上手く立ち回れるかで被害は雲泥の差が出るのでしょうね。

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