• 木. 10月 10th, 2024

毎日コロナウイルスのニュースばかりで気が滅入りますね。しかしまだまだ長期戦になりそうなので、淡々とやるべき事をやるだけです。

最近気になっている事があります。それはPCR検査の事です。年初からPCR検査の拡充を訴える人達と、あくまでも絞った検査を主張する人達に別れていました。私は可能性のある人には可及的速やかにPCR検査をし、陽性者の隔離を徹底すべきという立場なのですが、現在も実際には検査数は極めて少ないままです。

「日本は死者数が少ないので、封じ込めがうまく行っている」という言説も聞きますが、私は極めて懐疑的です。多くの国がそうですが、死者数としてカウントしているのは①病院で亡くなった②検査で陽性であった、この2つを満たしたものがベースで、自宅で亡くなった方や、そもそも検査自体をせずに「肺炎」や「インフルエンザ」を死因としてカウントされていないケースも多々あるわけです。これを考えると、日本の場合は検査数自体が極めて少ない為、それ以上の死者数にはならないわけです。実際、葬儀社や火葬場などには「コロナ感染者や未検査で感染可能性のある遺体については24時間以内の火葬を許可する」旨の通達が出ているようです。これは「コロナ 火葬場」「コロナ 葬儀」などでググれば色々な企業サイトが引っ掛かってくると思います。

スペイン風邪

1918年に発生したパンデミックですが、1920年まで続きました。世界人口の1/4に当たる5億人が感染。死者数は最低でも1700万人。最大だと1億人近いとも言われています。クリムトやエゴンシーレなど有名な人々も多く亡くなりました。「スペイン風邪」というのはスペインが実態に近い数字を出していた為こう呼ばれただけです。他国は情報統制でかなり過小申告をしていました。現在のコロナウイルスに於いても、これと同様の現象が起きていると感じています。日本・中国は特に過小だと感じます。将来、この数ヶ月の肺炎やインフルエンザによる死者数に例年よりも多い数字が報告されるのではないかと懸念しています。

医療崩壊

「医療崩壊」これもパワーワードですね。医療崩壊させない為に検査をしないという主張がなされていました。数は減りましたが未だに主張する方がいますね。そもそも論ですが、安倍政権下で医療体制の解体、削減は粛々と進められてきました。2020年度予算にも、医療規模縮小の為の予算が組まれています。医療は平時を想定するのではなく、非常時に備えた規模が必要です。つまり「ゆとり」「余裕」「遊び」などと呼ばれるものです。コレを無駄の削減と呼び、我が国はひたすら削って来たのです。そしてこれからも。つまり我が国の政府は医療崩壊を招く、脆弱な医療体制をわざわざ構築して来たという事です。

安倍総理が布マスクを1世帯に2枚配り466億円使うそうです。一方でアイリスオーヤマは月産6000万枚のマスクを製造できる工場を10億円で建設だそうです。どちらが正しいお金の使い方か誰の目にも明らかでしょう。福祉や安全保障に対する政府の姿勢には、正直疑問しか湧かないです。

人工呼吸器や心肺装置の不足は深刻で、1月の時点で動き出していれば状況は全く違っていたでしょう。しかしオリンピック開催に固執し、コロナに対する検査も備えも対策も先延ばしにした結果、医療崩壊が現実味を帯びる羽目になったと私は思っています。政治の責任はとても大きなモノです。この先、他国同様に検査数を増やせばその杜撰な政権運営が白日の下に晒されるのではないでしょうか。

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