需要曲線は価格が下がれば買いたい人が増え、価格が上がれば買いたい人が減るという右肩下がりのグラフです(ちなみに価格変動に対し需要が大きく変動する商品を「弾力性が高い」などと言います)。この需要曲線は所得(※可処分所得)が増えると購買意欲が増加するので、グラフ全体が右上に移動します。
同様に生産サイドには供給曲線というものがあります。こちらは右肩上がりで、高く売れるなら生産量を増やそうという動きですね。しかし原材料費や人件費などの上昇で利益率が下がれば生産量を減らします。この場合グラフ全体が左上に移動します。
先程少しお話しした弾力性ですが、一般には贅沢品は弾力性が高い傾向にあります。逆に生活必需品は値上がりしても「買わない」というわけにはいきませんから需要の減少は限定的です。ですから本来であれば電気・水道・食料品などにはなるべく税を掛けるべきでは無いのです。生産サイドも同じです。最近のマスクや消毒液の価格乱高下や供給不足、供給過多の流れは分かり易いですね。