女性議員と社会構造

2020年9月10日

男女である前に、同じ人間である

あなたの会社では女性がお茶を出してはいませんか?女性も公平に評価・出世できていますか?報酬に差は無いですか?家庭では「女性が家事をするのが当たり前」になっていませんか?

これらは世界、特に先進国に於いては「人権に係る重要な事」であり、性別を理由に不当な扱いを受ける事があってはならないというのがコンセンサスです。

野田議員の発言

日本は”潜在的男尊女卑意識”を内包した社会です、残念ですが。

先日、自民党の野田聖子議員が総裁選不出馬表明に伴い取材を受けていました。不出馬を決めたのは一般の党員投票を避け議員だけで総裁を決めるやり方では、意味もチャンスも無いからという事の様でした。実際、議員だけで決めれば派閥の利害で大勢は決まります。またその後、自分を支持してくれた人が党内で冷や飯を食わされる可能性にも言及されていました。そして女性である事自体が一つのハンデにされている現実があり、自分はそれを変えていきたいという趣旨の発言もされています。

私は現在の自民党が大嫌いなおっさんですが、日本社会にある”女性軽視”に対しはっきりと声を上げた彼女には賛辞を贈りたい。

不思議に思う事

この野田氏の発言に対しtwitter上で批判がかなりあった様です。「まぁ昭和なおっさん連中が吠えているのだろう」と思ったら女性からの批判が多い。「女性を言い訳にするな」みたいな事を言ってるわけです。女性の地位向上を訴える声に対し、女性がNOを突き付ける。本当に勿体無い話です。人口の半分は女性なのですし、男性にも賛同者は多いはずです。世論の後押しが必要な中で、足を引っ張る女性は女性蔑視を容認したいのでしょうか?

ここで各国の議員に占める女性の割合を見てみましょう。割合の高い順で、IPUのサイトから2020年公表分です。

日本は出て来ませんね・・・ちょっと120位まで移動します。

・・・有りました。165位/191ヶ国です。G7やG20の中では断トツのビリ。当然ですが中国・韓国・北朝鮮よりも下です。

因みに企業の女性幹部比率も先進国の多くが25%〜50%程度の中、日本は5%程度に留まっています。これはとても恥ずべき事ですし、勿体無い事です。

この現状は「女性に能力が無い」わけでも「女性の努力が足りない」わけでもなく、活かす事に抵抗を持つ男性や同性の活躍を快く思えない女性によって足留めされている様に見えます。

政治は誰のもの?

政治は生活です。つまり全ての国民のものです。ですから理想は同程度の男女比や当事者と呼ばれる人々の参加です。現在の様に、地盤・看板・鞄を持った2世3世や、有力者の縁故や弁護士などの高所得層の高齢者が多数を占める中で、正しい政治など行われようはずが有りません。

現に自民党総裁選に出馬している三人は、少子化対策に相変わらず的外れな提案をしています。この10年20年で子育て経験のある女性、或いは出産を考えたが諦めた女性や男性なら、もっとマトモな少子化対策を打ち出せる可能性は高いでしょう。結局、自分ゴトに出来なければ机上の空論であり、当事者に寄り添う事すらままならないのです。

今回、コロナに対する対応で上手く立ち回った国のトップに、女性が多かったのは只の偶然では無いでしょう。

日本も女性議員や女性閣僚が増えれば、男性にとっても女性にとってもより暮らし易い社会構造を作る足掛かりになると思います。だからこそ足を引っ張る様な事は厳に慎む必要があるのです。議員の男女比率すら改善出来ない国が、ダイバーシティなど口にしても笑われるのがオチです。まずは「性別で差別されない社会の実現」から始めるのが現実的であり、喫緊の課題では無いでしょうか?

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