アメリカ大統領選挙

2020年11月4日

本日はアメリカ大統領選挙の開票が行われています。情勢としては4年前と同じ展開と見られています。相変わらず分断を煽る戦略が一番効果的と言う反知性的選挙です。

色々とデマが溢れかえる事で、妙な比較が為されているのも情けない話です。実際、バイデンもトランプもウォール街とズブズブのグローバリストで、トランプに至っては選挙の為に愛国者を演じているだけです。

メディアの凋落

4年前にトランプが選ばれたのは何故でしょう?通常は権力者とメディアがシナリオを書き、世論をそちらの方向へと導く洗脳活動をします。つまり彼等にとってはトランプやサンダースではなく、ヒラリーが自分達により多くの果実を与えてくれると考えキャンペーンを張りました、偏向報道ですね。ところが思うようには事が運ばなかった。これはSNSやネットが大手メディアへの不信感を追い風に、重要なソースとなった事が大きいでしょう。

そして何より国民の中に鬱積した不満や怒りを、トランプは悪用し分断を煽り、攻撃的差別的な言動を肯定する事ではけ口を作ったのです。結果として「自分の権利>他人の権利」と言う退廃的な価値観が雨後の筍のように表出し、市民権を得てきたのです。

アメリカは「移民の国」と言われますが、自分達こそ真のアメリカ人だと信じて疑わない白人からすれば、移民はどんどん増え続け自分達の生活を脅かす悪しき存在と考える人も想像以上に多いのです。まぁこう考えるのはある意味自然です。金融屋達も同様の理由で、移民と同様に敵と見做されています。

トランプの狙いはシンプルですが、メディアはこの4年前の失敗から何も学んでいません。また同じシナリオで今度は勝てると踏んでいるとすれば、相当に能天気です。また負けて終わりです。大手メディアの洗脳はもうアメリカでは通用しなくなりつつあるのです。もう理性よりも目の前の生活を選ばざるを得ないほどに格差が進み、国民が疲弊してしまっているのです。

世界的な中間層の没落

ウォール街の超富裕層と移民に富の移転を余儀なくされ下層に没落した中間層は、得体の知れないモノであっても縋り付く準備が整っていたのです。その感情を揺さぶり続けるトランプ。言葉とパフォーマンスだけで、実際はGAFAや金融業界などの超富裕層は更に富を増やしています。没落した中間層が立ち直った訳でもなく、格差は拡大しています。

しかしもはや事実など大きな意味を為さなくなっている様にすら見えます。トランプ陣営は以前「オルタナティヴファクト」などと言い、公然と事実を曲げて来ました。支持者達もそれを追認し、もはやどれだけ盛大な嘘を流せるかの争いになっています。

信じたい事だけを信じるSNS時代を反映した、トランプ陣営の方が一枚上手なのでしょう。

もしメディアがバイデンではなくサンダースを民主党の大統領候補に祭り上げれば、もう少し違った結果を産む可能性も残ったでしょう。無難な候補者を選出した代償は想像以上に高くつくと思われます。

他国民の謎

日本でもトランプ信奉者やQアノン信者がいますが、理解に苦しみます。アメリカ人にとっては自国の事なので理解できるのですが、日本からすればどちらが日本の国益に寄与するかが最重要です。トランプ政権になり日本にメリットなど有ったのでしょうか?常に圧力とデマで「アメリカを支える為のみに存在する国」として扱われて来た様に見えるのですが・・・。

「彼はグローバリストと対峙する救世主だ」などと妄想している人もいる様ですが、日本からすれば日米FTAでグローバリストに日本市場を開放させてる輩でしかありません。他国に損を負わせているだけなのですが、その被害国の国民でトランプ支持の人は一体何を考えているのかわかりません。

しかし日本は不思議な国です。以前の都知事選の際には、TV討論会すら一度も開かれず、結果が出るまでテレビで特集すらほぼありませんでした。一方でアメリカ大統領選は、連日の様に番組が組まれています。まるで自国の事の様に。

しかしあと4年トランプが居座るアメリカでは、差別が完全に肯定され住み難さが増すでしょうね。それも庶民同士の差別です。ある脳科学者の言葉ですが、奴隷が別の奴隷に対して「俺の鎖は金の鎖だが、お前の鎖は銀だ」と言う様な世界です。奴隷である事が問題なのに、それを受け入れ自身の不満を逸らすために下らない事で他人を叩くのです。分断された国民は権力者からすれば何の脅威にもならないのです。

分断よりも連携を目指す社会の方が、大多数の人の利益になります。次の衆議院選で日本国民は少しは成長を示す事ができるのでしょうか?

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