人は平時には本質が見えにくいが、非常時には明らかになります。
日本人は良くも悪くも「空気」に主権を握らせる傾向が強いです。同調圧力に屈して結果的に「長い物には巻かれろ」が罷り通ってしまう。そこには「正義」も「合理性」も無く、ただただ淀んだ空気があるだけです。
現在の自民党は日本会議の実働部隊であり改憲草案からもわかる様に、私権制限と国民の義務責任強化を党の目的としています。中国共産党がモデルケースとして思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
彼等が衆院選で大敗すれば少し後退するかもしれませんが、もし国民がこの非常時に於いても自らの頭で考えずに、ただただ空気に流される存在であるのならばそれこそが「日本人の本質」なのだと思います。誇れるものでは無いですよね?私は絶対数では誇れる資質を持ち合わせた日本人の方が多いと信じています。しかし如何せん「間違った人間程、声が大きい」そして「大きい声が空気を作る」と言う日本社会に横たわり続ける課題を、未だに手付かずのまま放置している。男尊女卑や障害者差別、マイノリティー排斥など日常に溶け込んでしまっているから、政府やメディアが方向を示せばそれにそぐわない人は叩いて良いかの様に錯覚する人が続出するのです。
国の方向性を決めるのは国民です。私は母国が「同調圧力に屈する国・国民」ではなく「自ら正しい判断ができる国・国民」であって欲しい。
いつの時代も「国は国民による共同体である」と言う事を意識していれば、「一部の国民を苦しめる事は国を苦しめる事」と同義だと理解できるはずですし、空気に支配される事も減るのではないでしょうか。自分の権利を守る為に人の権利を抑圧するのは、結果として社会全体を抑圧する方向へ向かわせてしまうのです。