砂漠で水を持った商人がいます。そこに2人の遭難者(AとB)がやってきます。
Aは「食糧と飲水はあるんだが、靴が汚れたから洗う為に幾らでも出すから水を売ってくれ」と言い、
Bは「昨日から水を飲んでいない、死にそうだ。100円しか持っていないのだが水を分けてくれないか?」と言います。
商人としては高く売ったほうが儲かるわけですからAに売るでしょう。しかし政府ではどうでしょう?大前提として政府は自国民の生命財産を守らなければならないので、利害ではなくそもそもBの命を救う努力をする必要があります。
「Bは今水を与えなくても死なないかもしれないし、死ねば自己責任です。それよりもAの汚れた靴が綺麗になる様を見たくはありませんか?」と言っている様なサイコな状況なのですよ、我が国は。つまり社会正義よりも利権が勝っている状態です。特にここ10年程は顕著です。
利権にドップリ浸かった連中が目を閉じて、崖に向かって猪突猛進なのは解りますが、一般の国民で「政府の国民に対する安全の放棄」を受け入れてしまっている人達は、一体どんな社会を望んでいるのでしょう。
例えるなら薬物まみれでイカれた奴が運転するバスに乗っているのに、一緒になって薬物を欲するなんてどうかしています。
もうオリンピックの様な商業イベントで感動を演出するのは終わりにして頂きたい。