先日この様なニュースが話題になっていました。のっけからザル対応を露呈したわけですが、コロナの世界的流行のスタートから各国はPCR検査を拡充し対応に当たってきましたが、何故か日本ではより精度の低い抗原検査を政府が推しています。以前softbankの孫正義氏がPCR検査の提供を申し出た際にも、一般の人には否定する要素も無いにも関わらず、ネット上では多数(に見える)反対意見があふれましたよね。
現在も他国に比べ圧倒的に検査数が低いのは周知の事実ですが、100万人検査して2万人の陽性者がいるA国と1万人検査して1000人の陽性者がいるB国では普通は陽性率2%と10%ですから「B国ヤバイよね」となるわけです。ところが驚く事に何故か「A国は2万人も陽性者が出ている。B国は1000人しかいないから優秀だ。」と言う話が日本では普通にされています。あっ、念のため言っておきますが陽性者=感染者ではありません。これはPCR検査が「感染している」場合以外にも「ただウイルスが体内にある」か「以前感染した」場合にも一部陽性反応が出る事がある為です。これを根拠にPCRの検査を増やせば誤診が増えるから増やすなと主張する人達がいます。そしてそれが医療を圧迫すると言うわけです。政府もこれに乗っかっているわけですが、それは政府が医療体制を壊してきたという事実に目を向けさせたく無い思惑とガッチリ噛み合うのです。ですが政府は抗原検査には前向きです、何故でしょう。
*補足しておくとPCRと抗原検査の違いは水槽の魚を網で掬う場面で例えると、PCRが水槽の魚全てを水草ごと掬い上げるイメージで、抗原検査は全部ではなく一部の魚だけ掬い上げるイメージです。