• 木. 11月 21st, 2024

最近、軍需産業とズブズブで株式も保有している様な保守擬きの売国政治家達が「台湾有事は日本有事。日本有事は日米同盟有事。」と煽っていますが、中国や米国がそんなビジネス的に甚大な損害を生む様な選択をすると、どれだけの日本人が信じているのでしょうか?実際、危機を煽る段階が一番儲かるわけで仮に現実の戦闘を行うのであれば、彼等は離れた国での代理戦争を選ぶのは火を見るよりも明らかでしょう。

ジョージ・オーウェルの考える戦争

今の日本はジョージ・オーウェルの書いた「1984」を思い起こさせます。そんな彼が現代の戦争について語った一節があります。

現代の戦争とは 支配集団が自国民に対して 仕掛けるものであり、 戦争の目的は 領土の征服やその阻止ではなく 支配構造を保つ事なのだ。
ジョージ・オーウェル

現在の日本はまさにこれで、国民の貧困化と白痴化、そして分断によって権力者による犯罪が常態化しています。

選挙の為には買収は当たり前、杜撰な政権運営を隠す為には人の命すら虫ケラのように踏み潰す。悪いデータは書き換えや廃棄、おおよそマトモな国家ではありません。支配構造の維持こそが目的となっているのです。そしてそれは悲しいかな成功している。

安全保障に必要なモノ

「安全保障」と言う時に「国防」「軍事」「自衛隊」などの単語を真っ先に挙げる政治家は疑ってかかった方が身の為です。ハッキリ言ってエネルギー・インフラ・食糧・通信などが丸腰の状態でよく「安全保障」などと口に出来るなと言う話です。ターゲットにされる可能性が高い「原発」、民間に叩き売りしている「インフラ」、極めて低い「食料自給率」、先進国内では低い通信環境と衛星やデータセンターの外部依存、ハッキングでの被害も日本は多いですよね。先に手を付けておかなければならない事だらけなのに、パンツも履かずにズボンを履く様な話に「なにイキってるんですか?」と思うのです。情勢不安に陥ればエネルギーや食料の安定供給がストップする事くらいは想像して欲しいのです。

実際、好戦的な国々はAIやロボット兵器、Web戦争、電力網ハッキング、宇宙からの監視や攻撃、など昔とは戦争の形も変化しているのです。視覚的に分かり易く言うなら、ペッパー君とボストンダイナミックス社のロボットを見て「よし勝てる」と思う方がどうかしているという事です。海外の軍需産業はあのレベルで競い合っているのですよ。「アメリカとは競ってない、日米で中国と対峙するのだ」と息巻く平和ボケした方も相変わらず一定数いらっしゃいますが、中国が日本に手を出した時に米国が中国本土(敵基地)を攻撃すると思っているのでしょうか?米中はお互いに最重要な貿易相手国ですよ。自国の供給源や販売先を自ら破壊すると思いますか?だから彼等は国境の小競り合い以外は、遠い国で代理戦争に明け暮れるのですよ。

最近日本会議所属の与党議員や論客の方々が、こぞって中国を念頭に置いた敵基地能力を主張していますが冷静に考えて頂きたい。それは「米国が日本を戦犯にし、日本を戦場にして中国と利権争いをする」だけの話です。もし日本が本気で自衛を考えるのであれば、まず輸入依存度を下げウィークポイントを潰して行く事から始める必要があります。「そんな悠長な事やってる時間は無い」と言う方もいますが、では何故今まで自民党が日本を弱体化させるのを何十年も支持してきたのですか?と逆に聞きたい。

権力者が不安を煽る時

権力者は仮想敵を作り攻撃する事で支持を集めようとします。人は不安を煽られると「利己的」「攻撃的」になり理性が酸欠を起こします。不安を煽り、一方で口先だけの勇ましい掛け声をかける事で(強いではなく)強そうなリーダーに人々は心酔するのです。

権力者の目的はこの時点で既に完遂しており、その先などどうでも良いのです。ここ10年程だけでも振り返ってみればわかるはずです。政府の約束事など殆どが無かったことになっています。

今、私達国民は「権力者」に攻撃されているのです。日本最大極右団体所属の売国議員達によって母国を荒らされ、支配構造をより強固なものにする為、格差を拡大され続けているのです。1割の選民と9割の賎民。1億総中流という恵まれた状態を破壊し、一部の権力者と取り巻き、そして外資に国富を大盤振る舞いし続けた結果がこのザマです。

来年は参議院選があります。民主主義の砦は選挙しかありません。しかし実質日本は権威主義で、権力者の言葉に従いたがる傾向が強いです。現実やデータを見れば自分の頭で判断できるはずですが、「権力者教」の信者なんでしょうね。

ただ今回改憲を認め「緊急事態条項」を認めれば、それはあなた自身が民主主義を手放す事を承認したのだと自覚はしておくべきです。

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