「デフレは物やサービスを安く買えるから良い」と考える人がいますが、これは間違いです。働く人は皆、消費する側であると同時に直接もしくは間接にモノやサービスを提供する側でもあるのです。つまり所得も支出も減少するのです。経済規模が縮小すると言い替えても良いでしょう。本来、経済は緩やかなインフレが良いと考えられています。日本の高度経済成長期は所得・支出・物価どれも右肩上がりでした。所得が増えれば必然的に需要が喚起され、支出は増えますよね。
デフレもしくは極めてデフレに近い状態が長く続く我が国では、物価の下落以上に賃金の下落が進み社会基盤が地盤沈下を起こしています。
デフレ脱却すら出来ない国で、ハイパーインフレの心配をするなど笑い噺でしかないのですが、これを経済学者や有識者と言われる人達が平気で宣うのが今の日本のクオリティなのです。こんな与太話に耳を貸すのは馬鹿げています。