海外から日本の根幹を支える、食やインフラ、医療、金融などに対する参入圧力は強いです。そこを守るのが外交の基本ですが、現政権になってからは「新自由主義」の名の下、片っ端から明け渡しています。経済的な交渉以外でも、北方領土は押し込まれ、アメリカにはお得意様(鴨)にされ、中国には尖閣・漁場を好きに荒らされ、イランではタンカーやられて、韓国とは過去最悪の関係とほぼ全敗です。「韓国には勝った!」と無邪気に胸を張る方もいらっしゃるかもしれませんが、日本は肉を切られ韓国は骨を切られた、つまり外交的には両国が敗者なのです。おそらく韓国は近いうちに再びIMFのお世話になるでしょう。
意味不明なのが、電力の安定供給に原子力は不可欠だ!と原子力推進理由に安定供給を真っ先に挙げておいて、不安定化の原因となる発送電分離を導入する矛盾。
ダブルバインドとダブルシンクという言葉がありますが、これは矛盾する2つの事象をあたかも矛盾が無いかの様に平然と提案し、相手を思考停止にして受け入れさせる古典的詐欺の手口です。本来政府が自国民にする様な事ではありません。
例えば韓国の企業が日本の送電事業を勝ち取っていたとしたら、今回の「ホワイト国除外」措置に対してどんな報復措置があったでしょうね?想像したらゾッとしますが。重要な国内の事業を外資に任せるという事は、自宅の鍵を渡す様なものです。